メジャー・マイナー(MAJOR MINOR)、ヌール・ザーラ(Nur Zahra)が2014年3月19日(水)、2014-15年秋冬コレクションを発表した。この2つは、ジャカルタファッションウィークからの招待ブランド。今回が東京ファッションウィーク初参加となる。
最初にコレクションを発表したのはメジャー・マイナー。「歪んだイメージ」をテーマに据え、直線的な切り替えを多く使用したモダンなスタイルを展開する。モノトーンをメインにしたドレッシーなコーディネートは、光沢感ある素材や立体的なデザインでよりエッジィに。サンダルやグローブのファーが華やかさを添える。
そんなモダンなムードの中で際立ったのが、ミッドナイトブルーにカラフルなネオンの映えるグラフィックを落とし込んだアイテム。このグラフィックは、インドネシアの写真家Bona Soetirtoの作品を切り取ったもの。さらに後半は、レッドを中心としたカラーブロックが鮮烈な印象を与えた。
一方のヌールザーラは、ムスリムに向けたカジュアルウェアを発表。ヒジャーブ(ムスリム女性が着用する頭や身体を覆う衣服)をはじめとしたアイテムや、イスラムやトルコから影響を受けたという柄使いなどからは、民族的な要素が色濃く感じられる。しかし足下には一貫してウェッジソールのブーツを合わせるなど、ユニークなミックス感覚で観衆を引きつけた。また、複雑な柄同士を合わせることで無地のアイテムを際立たせる、新鮮なバランスにも注目だ。
今回の参加をきっかけに、日本との関わりを深めていけたらと語った両ブランド。インドネシアのファッションシーンの勢いを強く感じさせるコレクションとなった。