展覧会「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」が、東京都庭園美術館にて、2025年3月8日(土)から5月18日(日)まで開催される。

戦後西ドイツのポスターなどを一挙公開

「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」展は、戦後西ドイツのグラフィックデザインに着目し、ポスターを中心に多彩な資料を紹介する展覧会だ。日本初公開となる「A5コレクション デュッセルドルフ」より、約125点のポスターをはじめとする珠玉の作品を展示する。

西ドイツのグラフィックデザイン

ドイツでは、1919年にバウハウスが創設され、モダンデザインの思想と教育によって世界に影響を与えるも、1933年には廃校となっている。第二次世界大戦後、バウハウスの理念の継承を目指して開設されたのが、西ドイツのウルム造形大学だ。同校は、1968年に閉校することになるものの、デザインの理論と実践を発展させるとともに、デザイン教育でも成果を挙げている。

当時の西欧では、客観的な情報伝達を目指した国際タイポグラフィ様式や、アメリカのデザインなどが流行していた。しかし西ドイツでは、モダニズムデザインを継承しつつも、デザインと科学・哲学・社会思想などとの関連性を探るデザインが発展。西ドイツのグラフィックデザインは、商業や経済に貢献するばかりでなく、オリンピックといった国際的なイベントにおけるイメージ形成にも大きな役割を果たしてゆくことになった。

幾何学的抽象やタイポグラフィなど、4つの視点でデザインを紹介

本展では、戦後西ドイツのグラフィックデザインを、幾何学的抽象、イラストレーション、写真、タイポグラフィという4つの視点から紹介。ハンス・ヒルマンやオトル・アイヒャー、ハインツ・エーデルマンなど、西ドイツで活動したデザイナーによるポスター、冊子や雑誌などを目にすることができる。

「A5コレクション デュッセルドルフ」日本初公開

本展で公開するのが、主に戦後西ドイツのグラフィックデザインから構成される「A5コレクション デュッセルドルフ」だ。同コレクションは、1,000点以上のポスターに加えて、10,000点を超える資料類を擁するものであり、戦後西ドイツのグラフィックデザインを総覧できる内容となっている。

展覧会概要

展覧会「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」
会期：2025年3月8日(土)〜5月18日(日)
会場：東京都庭園美術館 本館＋新館
住所：東京都港区白金台5-21-9
開館時間：10:00～18:00
※3月21日(金)・22日(土)・28日(金)・29日(土)は20:00閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料：一般 1,400円(1,120円)、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)、中学・高校生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)
※オンラインによる日時指定制を導入
※( )内は20名以上の団体料金(要事前申請)
※小学生以下、都内在住在学の中学生は無料
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者および介護者2名は無料
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上無料
※4月23日(水)・30日(水)「フラットデー」は、無料・割引対象者以外は要予約

【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL：050-5541-8600