展覧会「梅津庸一｜エキシビション メーカー」が、東京のワタリウム美術館にて、2024年5月12日(日)から8月4日(日)まで開催される。

ワタリウム美術館開館以前のコレクションを軸に紹介

「梅津庸一｜エキシビション メーカー」展は、現代アーティスト・梅津庸一(うめつ よういち)の企画のもと、ワタリウム美術館の前身「ギャルリー・ワタリ」時代のコレクションを軸に、43組の作家による作品を紹介する展覧会だ。

所蔵作家＆ゲスト作家の作品を紹介

本展では、ワタリウム美術館の所蔵作品より、日本を代表するイラストレーター・グラフィックデザイナーである宇野亞喜良、美術批評家・詩人の瀧口修造、水墨による抽象画「墨象」を手がけた篠田桃紅、自己の内面や幻想などを表現し続けた銅版画家・駒井哲郎、 イタリアの前衛運動「アルテ・ポーヴェラ」に参加したアリギエロ・ボエッティなどを紹介。

また、ゲスト作家として、キャラクターデザインと絵画を融合したかのような表現を展開する息継ぎ、廃材を再構成した作品を手がける土屋信子、インターネットやキャラクターのイメージを現代美術に持ち込んだ梅沢和木なども出品する。

「エキシビションメーカー」として

通常、展覧会を企画することは「キュレーション」と呼ばれる。しかし梅津は、本展の企画に際して、「キュレーター」ではなく「エキシビションメーカー」の精神に立ち返ろうとしたという。それは、「キュレーション」により展覧会の構成方法があらかじめ規定を受けるようになる今、いち鑑賞者でもある自身自身が見たいと思える展覧会を目指すためであった。本展では、「制度化される以前のアートの気配」が漂う、ワタリウム美術館ならではの展示を試みる。

展覧会概要

展覧会「梅津庸一｜エキシビション メーカー」
会期：2024年5月12日(日)〜8月4日(日)
会場：ワタリウム美術館
住所：東京都渋谷区神宮前3-7-6
開館時間：11:00〜19:00
休館日：月曜日(7月15日(月・祝)は開館)
入館料：大人 1,500円、大人ペア 2,600円、学生(25歳以下)・高校生・70歳以上 1,300円、小・中学生 500円
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および介助者(1名まで)は、各1,300円
※会期中、本人は何度でも展覧会へ入場できるパスポート制チケット(再入場時、本人であることを証明するものを要提示)

【問い合わせ先】
ワタリウム美術館
TEL：03-3402-3001