特別展「ドキュメント『アートキャンプ白州』 —記録映像で甦る夏 1988~2010—」が、山梨県立美術館にて、2025年2月15日(土)から3月23日(日)まで開催される。
かつて山梨・白州を舞台に、ダンサーの田中泯が世界各地から表現者を集めて、野外で行ったアートイベント「アートキャンプ白州」。日本にいまだ野外芸術祭が浸透していなかった1988年、「白州・夏・フェスティバル」として始まったこのイベントは、その後「アートキャンプ白州」、「ダンス白州」とタイトルを変えつつ、2010年まで続くこととなった。
特別展「ドキュメント『アートキャンプ白州』 —記録映像で甦る夏 1988~2010—」は、「アートキャンプ白州」を山梨で改めて紹介する展覧会。「アートキャンプ白州」におけるパフォーマンスの映像をはじめ、イベントの歴史を物語る記録映像や資料を一堂に集めて紹介する。
1988年の「白州・夏・フェスティバル」には、音楽、演劇、舞踊、美術、建築、農業など、あらゆるジャンルの表現者が国内外から集まり、さまざまな芸術活動を展開した。その例に、打楽器奏者ミルフォード・グレイブスと田中泯のコラボーレションパフォーマンス、榎倉康二といった現代日本を代表するアーティストの野外制作などを挙げることができる。本展では、1988年・1989年開催時を捉えた記録映像を通して、イベント最初期の様子を紹介する。
「アートキャンプ白州」では、多くの美術家が白州の地に作品を制作した。また、建築設計事務所「象設計集団」の樋口裕康を中心に、建築にまつわるワークショップも行われ、「竹のドーム」や「土の家」が生みだされている。こうして白州に現れた「空間」は、パフォーマンスを行うための「場」ともなった。会場では、重曹的な「空間」と「場」の様子を、記録写真などから探る。
さらに、本展では、ポスターや冊子などを通して、20年以上にわたる「アートキャンプ白州」の歴史をたどるほか、パフォーマンスを中心とした記録映像や、田中泯のインタビュー映像も上映する。
特別展「ドキュメント『アートキャンプ白州』 —記録映像で甦る夏 1988~2010—」
会期:2025年2月15日(土)~3月23日(日)
会場:山梨県立美術館 特別展示室
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(振替休日の場合は翌日に休館)、3月3日(月)~10日(月)は館内整備のため休館
観覧料:一般 1,000円(840円)、大学生 500円(420円)、高校生以下 無料
※( )内は、20名以上の団体料金および県内宿泊者割引料金
※県内65歳以上、障害者手帳の持参者および介護者は無料
※前売券は2月14日(金)まで山梨県立美術館にて販売
※当初は2024年7月6日(土)〜9月1日(日)の会期を予定していたものの、延期されての開催
【問い合わせ先】
山梨県立美術館
TEL:055-228-3322