大阪の国立国際美術館では、コレクション展「コレクション1 80/90/00/10」を、2023年6月24日(土)から9月10日(日)まで開催する。
「コレクション1 80/90/00/10」は、2022年度の新収蔵作品に加え、国立国際美術館のコレクションより1980年代から2010年代までの美術を幅広く展覧するコレクション展だ。
目玉となるのは、2022年に初収蔵した村上隆による《727 FATMAN LITTLE BOY》。村上は、伝統的日本美術とアニメ・漫画の平面性を接続させ、日本社会の在り方への批評性を内包させた「スーパーフラット」セオリーの発案者であり、その代表作家だ。「お花」のモチーフで知られ、これまで「ドラえもん」や複数企業とコラボレーション作品を生み出してきた。
そんな村上による《727 FATMAN LITTLE BOY》は、1996年以来制作してきた代表的シリーズ「727」のうちの一点で、国内に所蔵される村上作品としては最大級の大きさを誇る。今回国内初公開となり、あわせて東京国立近代美術館所蔵および寄託の村上の初期作品5点も展示する。
また、2022年度に新たに収蔵した西山美なコの絵画作品や、乗り物をモチーフにした國府理の初期作品、国内では初の美術館コレクションとなったドイツのアストリッド・クラインの写真作品など新収蔵品も紹介。
さらに、2010年の個展「束芋:断面の世代」を機に収蔵した束芋の映像インスタレーション、2018年開催の「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展をきっかけに収蔵が実現した中原浩大の絵画インスタレーションなど、合わせて50点以上を鑑賞することができる。
展覧会「コレクション1 80/90/00/10」
会期:2023年6月24日(土)~9月10日(日)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)は開館、7月18日(火)は休館)
観覧料:一般 430円 ほか
※本展は同時開催の「ホーム・スイート・ホーム」の観覧券で観覧可
無料観覧日:6月24日(土)、7月1日(土)、8月5日(土)、9月2日(土)
■出品作家(変更となる場合あり)
村上隆、柳幸典、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、マイク・ケリー、奈良美智、中原浩大、ヤノベケンジ、國府理、西山美なコ、会田誠、町田久美、森千裕、森村泰昌、福田美蘭、シンディ・シャーマン、アストリッド・クライン、やなぎみわ、アラヤー・ラートチャムルーンスック、シェリー・レヴィーン、ローリー・シモンズ、エルヴィン・ヴルム、ロバート・ゴーバー、須田悦弘、小沢剛、トーマス・シュトゥルート、束芋、高松次郎、アレクサンダー・コールダー、ジョアン・ミロ、マリノ・マリーニ、マーク ・マンダース
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【問い合わせ先】
国立国際美術館
TEL:06-6447-4680 (代表)