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「印象派—室内をめぐる物語」国立西洋美術館で - モネやルノワール70点、オルセー美術館の傑作が来日

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企画展「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2025年10月25日(土)から2026年2月15日(日)まで開催される。

“室内”をめぐる印象派の表現

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》 1892年
油彩/カンヴァス 116×90cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》 1892年
油彩/カンヴァス 116×90cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

クロード・モネの「睡蓮」に代表されるように、印象派といえば、戸外の風景を描いた作品がまず思い起こされる。しかし、印象派の画家たちは、室内を描いた作品もまた数多く手がけた。急速に近代化が進む19世紀後半、ピエール=オーギュスト・ルノワールやエドガー・ドガをはじめとする印象派の画家たちは、活気あふれる都市や生活の情景を好んで題材としたのであった。

エドガー・ドガ 《家族の肖像(ベレッリ家)》 1858〜69年
油彩/カンヴァス 201×249.5cm オルセー美術館、パリ
© photo:C2RMF / Thomas Clot
エドガー・ドガ 《家族の肖像(ベレッリ家)》 1858〜69年
油彩/カンヴァス 201×249.5cm オルセー美術館、パリ
© photo:C2RMF / Thomas Clot

企画展「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」は、印象派と室内の関わりに光を当てる展覧会だ。本展では、「印象派の殿堂」とも言われるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品を加えた約100点を公開。モネやルノワールなど、同館が誇る名品がこの規模で来日する、約10年ぶりの機会となる。

室内と肖像画

エドゥアール・マネ 《エミール・ゾラ》 1868年
油彩/カンヴァス 146×114cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d
エドゥアール・マネ 《エミール・ゾラ》 1868年
油彩/カンヴァス 146×114cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

第1章では、「肖像画」に着目。印象派の画家にとって肖像画は、人物を日常的な環境のなかで描きだし、人となりや社会的な立場を表すことができるジャンルであった。このように肖像画は、同時代の風俗を描くという印象派の特徴と深く関わっていたといえる。会場では、肖像画を得意としたドガの代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》を日本初公開するほか、エドゥアール・マネの《エミール・ゾラ》やフレデリック・バジールの《バジールのアトリエ、ラ・コンダミンヌ通り》などを展示する。

日常の光景と女性像

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《読書する少女》 1874〜76年
油彩/カンヴァス 46.5×38.5cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《読書する少女》 1874〜76年
油彩/カンヴァス 46.5×38.5cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

印象派の画家は、身近な暮らしを題材に、家族や仲間内の奏楽会、読書、針仕事といった情景を描きだした。こうしたなかで主役となったのが、当時、公共空間で活動する男性とは対照的に、私的な室内と結び付けられた女性である。印象派の画家は、伝統的な文脈から離れた私室を舞台に、女性の新たな表現を試みたのだ。第2章「日常の情景」では、ピアノに向かう少女たちを描いたルノワールの傑作《ピアノを弾く少女たち》や《読書する少女》、エドゥアール・マネの《ピアノを弾くマネ夫人》などを目にすることができる。

室内に交わる外光

アルベール・バルトロメ 《温室の中で》 1881年頃
油彩/カンヴァス 235×145cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d
アルベール・バルトロメ 《温室の中で》 1881年頃
油彩/カンヴァス 235×145cm オルセー美術館、パリ
© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

戸外の移ろう光や大気を捉えようとした印象派の画家は、室内を描く場合も、戸外の風景や外光を巧みに織り交ぜた。その舞台となったのが、バルコニーやテラス、温室だ。なかでもガラス温室は、都市で人気を博し、やがてブルジョワの邸宅にも設置され、室内装飾の一部となっていった。第3章「室内の外光と自然」では、ベルト・モリゾ《テラスにて》といった作品を取り上げるほか、アルベール・バルトロメの絵画《温室の中で》を、作品中に描かれたドレスとともに展示する。

印象派と室内装飾

クロード・モネ 《睡蓮》 1916年
油彩/カンヴァス 200.5×201cm 国立西洋美術館(松方コレクション)
クロード・モネ 《睡蓮》 1916年
油彩/カンヴァス 200.5×201cm 国立西洋美術館(松方コレクション)

第4章のテーマは、「印象派の装飾」。印象派が興った19世紀後半は、絵画や彫刻といった「大芸術」と、従来その下位と見なされていた装飾芸術のヒエラルキーが、大きく揺らいだ時代であった。こうして、室内装飾に対する画家の関心が高まり、たとえばモネは晩年、大画面の「睡蓮」の絵画により室内を覆う構想に至ることになったのだ。本展では、モネの《睡蓮》や《七面鳥》、ギュスターヴ・カイユボット《ヒナギクの花壇》など、室内装飾にまつわる作品を紹介する。

展覧会概要

企画展「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」
会期:2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)
会場:国立西洋美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30〜17:30(金・土曜日は20:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(11月3日(月・祝)・24日(月・振)、1月12日(月・祝)、2月9日(月)は開館)、11月4日(火)・25日(火)、12月28日(日)〜1月1日(木・祝)、1月13日(火)
観覧料:一般 2,300円(2,100円)、大学生 1,400円(1,300円)、高校生 1,000円(900円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金(5月29日(木)から10月24日(金)まで販売。ただし、国立西洋美術館インフォメーションでは10月22日(水)まで)
※学生は学生証などを要提示
※心身障害者および付添者1名は無料(障害者手帳を要提示)
※12月12日(金)〜26日(金)は高校生の観覧無料(券売窓口にて学生証を提示)
※観覧当日にかぎり、本展観覧券で常設展も観覧可

【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600

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