3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim) 2024年リゾートコレクションは、前シーズンに続きニューヨークが舞台。ニューヨークのダウンタウンのアート&カルチャーシーンを着想源に、アートギャラリーに務める“ギャラリスト”のスタイルをコレクションへと反映させている。
最先端のトレンドが生まれるこの街で、アーティストやカルチャーに常にアンテナを張っている、生粋のニューヨーカーのギャラリスト。そんな彼女が纏うワードローブは、クリエイティビティと古典主義のコードの両方を併せ持つ、実用的かつエフォートレスなスタイルだ。
ファッションユニフォームの“堅苦しさ”を払拭するように、今季のボトムスは遊び心溢れるレイヤードが旬なムード。ナイフプリーツディテールのポプリンスカートに、ラップスカートを重ねたコーディネートは、今季を象徴するピースとなり、シャツやカットソーと組み合わせて提案している。
ワークウェアの代名詞であるデニムは、今シーズンの欠かせないキー素材に。従来のラフな佇まいではなく、モダンなアレンジを加え、エッジィなアクセントを加えている。例えばデニム オン デニムのルックで取り入れたジャケットは、オーバーサイズのシェイプを、ストラップで“キュッ”と絞ったモードなシルエットに。またカジュアルなデニムカットソーは、肩パッドをいれた構築的なカットによって、都会的な一着へと昇華している。
カオスな文化を持つニューヨークの街そのものを表すように、コレクション全体を通して、様々なテイストが交差しているのも印象的だ。カーキ オン カーキのメンズライクなシャツ×パンツスタイルをはじめ、エレガントなドレススタイル、そして「NEW YORK」のグラフィックにレースを重ねたフーディなど。
さらに70年代のバレーブレザーに、ケリーグリーンキャロットシェイプのパンツを合わせたり、クロップドタキシードジャケットに折り紙のプリーツパンツを取り入れたりと、個性を宿したテーラリングも披露している。
コーディネートのアクセントとなる新作アクセサリーも要チェック。新作「I.D.」は、クラシックなI.D.ブレスレットとアニッシュ・カプーアの彫刻からインスパイアされた特徴的なハードウェアを持つ新シリーズ。ショルダーバッグや、取外し可能なチェーン付きのクラッチバッグに加え、アンクル丈のロング丈ブーツやメリージェーン、ミュールといったフットウェアも展開される。