バーバリー(BURBERRY) 2024年春コレクションが発表された。
2023年秋冬コレクションでデビューを飾った、ダニエル・リーによるセカンドシーズン。今季もバーバリーが誇る、英国のヘリテージとアウトドアの要素を再解釈したメンズ・レディースウェアが展開される。
目に留まるのは、どこか歪んでいるように、デフォルメされたバーバリーチェック柄だ。徐々にピッチが太くなるだけでなく、直線までもユラユラと曲線を描くアーティスティックなアレンジによって、従来のクラシカルな表情をプレイフルにアップデート。ロングドレスやシャツ、フルレングスパンツ、スカート、タートルといった様々なデイリーウェアを単色で彩り、またひとつのルックの中で集まることによって、統一感のあるスタイルを生み出している。
バーバリーを象徴するトレンチコートは、クリーンなアイボリーに“しわ加工”を施して。肩から腕に垂れかかる大きなエポレット、ボタンをあえて除いた前開きのスタイルと、どこか捻りを効かせたモダンなデザインに仕上げている。またルックの中では、トレンチコートと同素材のボトムスを差し込むことで、まるでセットアップのようなコーディネートに。さらにトップスは、ニットを連想させるアーガイル柄をモノクロームのプリントで表現したグラフィカルな表情が印象的だ。
コレクションに潜む、アウトドアの要素にもフォーカスしたい。ロングコートに差し込んだチェック柄のドレスは、ドローコードで調節できるフーディーをドッキング。また大振りのバーバリーチェック柄を採用したジップアップジャケットのルックには、ボリューミーなダウンベストを重ねたほか、足元にはスノーブーツを連想させるパフィーなフットウェアをコーディネートしている。
カラーパレットは、シャーベット、カメオ、アイビー、ルバーブ、カーキ、トレンチ、ナイトブルー、ブラック、そしてホワイトを基調に。またタンポポ柄やローズといったフラワーモチーフ加え、水面に映ったように見える白鳥やカモのプリントが、コレクション全体にアクセントをもたらしていた。