展覧会「マリー・ローランサン ─時代をうつす眼」が、東京のアーティゾン美術館にて、2023年12月9日(土)から2024年3月3日(日)まで開催される。

マリー・ローランサンの活動を多角的に紹介

マリー・ローランサンは、20世紀前半に活躍した画家だ。1883年に生まれたローランサンは、初期にはキュビスムの画家として活動を始めたものの、やがてパステルカラーで描かれる優美な作風へと変化。とりわけ肖像画で人気を集め、1920年代にはパリの上流階級の婦人を描いた作品を数多く手がけている。

ローランサンは、同時代の画家や彫刻家ばかりでなく、文筆家や詩人とも交流し、自ら詩も発表している。また、バレエの舞台装置や舞台衣装のデザインに携わるなど、絵画制作のみにはとどまらず幅広い活動を行った。

「マリー・ローランサン ─時代をうつす眼」展は、ローランサンの活動を多角的に紹介する展覧会。ローランサンの作品約40点や、挿絵本などの資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家の作品約25点を一堂に集めて展示する。

ローランサン、初期から晩年まで

会場では、キュビスムの画家として歩み始めた初期の作品から、《プリンセス達》をはじめとする肖像画、《花を生けた花瓶》などの静物画、そして最晩年の大作《三人の若い女》まで、ローランサンの作品を紹介。さらに、一連の「椿姫」作品など、舞台芸術にまつわる作品も目にすることができる。

同時代の芸術家による作品も

また、本展では、ローランサンと同時代の芸術家による作品も紹介。画業を始めた初期に出会ったジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソのほか、藤田嗣治などの作品をあわせて展示する。

展覧会概要

展覧会「マリー・ローランサン ─時代をうつす眼」
会期：2023年12月9日(土)〜2024年3月3日(日)
会場：アーティゾン美術館 6階展示室
住所：東京都中央区京橋1-7-2
開館時間：10:00〜18:00(2月23日(金・祝)を除く金曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、12月28日(木)〜1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
入館料；ウェブ予約チケット1,800円、窓口販売チケット 2,000円、学生 無料(要ウェブ予約)
※日時指定予約制(10月10日(火)よりウェブ予約開始)
※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットを販売
※中学生以下はウェブ予約不要
※この料金で同時開催の展覧会をすべて観覧可

■同時開催
・石橋財団コレクション選 特集コーナー展示「野見山暁治」(4階展示室)
※本展の会期中、石橋財団コレクション展は5・4階で開催

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)