企画展「白井美穂 森の空き地」が、東京の府中市美術館にて、2023年12月16日(土)から2024年2月25日(日)まで開催される。
インスタレーション、絵画、映像、そして立体など、さまざまな表現媒体を自在に横断して制作を続けてきた美術家、白井美穂(しらい みお)。企画展「白井美穂 森の空き地」は、洗練された造形に意味を複雑に重ねる作品を手がけてきた白井の、美術館初個展となる。
1962年に生まれた白井は、1980年代末から1990年代にかけて、大規模なインスタレーションを発表している。バブル経済が終わりつつあった当時、白井は、社会的な慣習や風俗を巧みに引用、流用し、既製品を作品へと取り入れたのだった。これらのインスタレーションは、艶やかな黒色や硬質な物質を用いている点が特徴だ。
2000年代半ば以降、白井は、作品にピンクや水色といった明るい色を取り入れるとともに、布や糸などの柔らかい素材を用いている。また、その表現は絵画を中心に展開されることとなった。これらの作品には、錬金術書の挿絵や物語のイメージに、宇宙や生命の循環にまつわる思索が込められている。
本展では、最新作ばかりでなく、貴重な初期作品を再構成して紹介。《卓上噴水》や《Table》など、1990年代前半に手がけられた立体作品を展示するほか、2000年代以降の絵画を中心に、《Forever Afteroon》といった映像作品も展示する。
企画展「白井美穂 森の空き地」
会期:2023年12月16日(土)〜2024年2月25日(日)
会場:府中市美術館
住所:東京都府中市浅間町1-3(都立府中の森公園内)
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、12月29日(金)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
観覧料:一般 700円(560円)、高校・大学生 350円(280円)、小・中学生 150円(120円)、未就学児 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※常設展観覧料を含む
※府中市の小・中学生は「府中っ子 学びのパスポート」で無料
※障害者手帳など(ミライロID可)の所持者および付添者1名は無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)