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東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介

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東京都現代美術館では、コレクション展「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」を、2023年3月18日(土)から6月18日(日)まで開催する。

1980年代末以降の作品を紹介

名和晃平 《PixCell-Deer #17》 2009年
撮影:Nobutada OMOTE | Sandwich
名和晃平 《PixCell-Deer #17》 2009年
撮影:Nobutada OMOTE | Sandwich

東京都現代美術館のコレクションから、会期ごとにさまざまな切り口を設けて収蔵作品を紹介する「MOTコレクション」展。今期は、「被膜虚実」と「Breathing めぐる呼吸」という2つのテーマを設定し、1980年代末以降に制作された作品を展示する。

身体や生の捉え方、その移り変わり

三上晴子 《スーツケース|World Membrane: Disposal Containers ─ Suitcases》 《[スーツケース(黄)]》 1992-93年
「SEIKO MIKAMI “Suitcases 1993 | 2020”」展(CAPSULE、東京、2020年)インスタレーションより(部分)
撮影:三嶋一路
三上晴子 《スーツケース|World Membrane: Disposal Containers ─ Suitcases》 《[スーツケース(黄)]》 1992-93年
「SEIKO MIKAMI “Suitcases 1993 | 2020”」展(CAPSULE、東京、2020年)インスタレーションより(部分)
撮影:三嶋一路

1階では「被膜虚実」と題し、1980年代以降の作品を紹介。起点となる言葉「被膜」とは、2015年に急逝した三上晴子が、1990年代初頭にキーワードとして用いていたものだ。東京都現代美術館は、三上が90年代初頭に手がけた作品を新たに収蔵しており、本展はこれらを初めて同館で展示する機会となる。

石原友明 《約束》 1988年 撮影:上野則宏
石原友明 《約束》 1988年 撮影:上野則宏

また、石原友明の大作インスタレーション《約束》を15年ぶりに公開。1988年のヴェネチア・ビエンナーレに出品された同作は、幅20mを超える青い画面が拡がる空間に、作者の身体イメージを、被膜に覆われた種子、ないし小舟のように配置した作品だ。

百瀬文 《山羊を抱く/貧しき文法》 2016年
百瀬文 《山羊を抱く/貧しき文法》 2016年

そのほか、会場では、百瀬文や潘逸舟などの映像作品もコレクション展で初公開。1980年代末以降の作品を通して、身体感の変化と生に対する考え方を探ってゆく。

人の呼吸とつながり、世界をめぐるもの

サム・フランシス 《無題(SFP85-95)》 1985年 寄託(アサヒビール株式会社所蔵)
サム・フランシス 《無題(SFP85-95)》 1985年 寄託(アサヒビール株式会社所蔵)

一方、3階では「Breathing めぐる呼吸」と題し、風や水、大気の流れなど、人の呼吸に繋がりつつ世界をめぐるものを彷彿とさせる作品に着目。2023年に生誕100年を迎えるサム・フランシスの大きな絵画のシリーズに加えて、松本陽子が1990〜2000年代に手がけた絵画の代表作や、2000年代以降の素描作品を目にすることができる。

展覧会概要

コレクション展「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」
会期:2023年3月18日(土)〜6月18日(日)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下 無料
※企画展のチケットでも観覧可

■出品予定作家
石原友明、伊庭靖子、梅沢和木、遠藤利克、小沢剛、開発好明、加藤美佳、金氏徹平、千葉正也、名和晃平、潘逸舟、平川典俊、方力鈞、福田美蘭、ホンマタカシ、松本陽子、三上晴子、村瀬恭子、百瀬文、モンティエン・ブンマー、トーマス・デマンド、サム・フランシス、ソピアップ・ピッチ ほか

■同時期開催
・企画展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ
会期:2022年12月21日(水)〜2023年5月28日(日)
・展覧会「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展
会期:2023年3月18日(土)〜6月18日(日)

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル / 9:00〜20:00 年中無休)

Photos(13枚)

東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真1 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真2 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真3 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真4 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真5 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真6 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真7 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真8 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真9 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真10 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真11 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真12 東京都現代美術館のコレクション展 - “被膜”を起点に、三上晴子をはじめ80年代末以降の作品を紹介|写真13

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