企画展「ミュシャとパリの画塾」が、大阪の堺 アルフォンス・ミュシャ館にて、2023年12月2日(土)から2024年3月31日(日)まで開催される。
アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャは、若い頃にはアカデミスムの画家に学んでいる。当時、国立美術学校だけでなく、民間の私立画塾で教えていたのは、古典主義的な芸術様式の伝統を守るアカデミスムの画家であったのだ。
また、やがてミュシャはポスターで人気を集め、装飾画家として活躍する一方、画塾で次世代の画家の育成にも携わっていた。こうした生徒のなかには、明治時代に入って本格的に西洋美術を学ぶことを志すようになった、日本の洋画家の姿もあった。
企画展「ミュシャとパリの画塾」は、画学生、教師としてのミュシャの顔に光をあてる展覧会。ミュシャが残した貴重なデッサンや下絵を中心に、《黄道十二宮》や《月:四つの星》といったポスター、油彩画など、ミュシャのパリ時代の作品を、ミュシャの教師としての言葉とともに紹介する。
また、ミュシャの師や弟子の作品も展示。ミュシャが学んだアカデミスムの画家、ジャン=ポール・ローランスやラファエル・コランに加えて、ミュシャから直接指導を受けた鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)や中村不折(なかむら ふせつ)といった日本人洋画家も紹介する。
企画展「ミュシャとパリの画塾」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月31日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 12月2日(土)〜2月4日(日) / 後期 2月8日(木)〜3月31日(日)]
会場:堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
住所:大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
開館時間:9:30〜17:15(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・振)は開館)、12月29日(金)〜1月4日(木)、1月9日(火)、2月6日(火)・7日(水)・13日(火)、3月21日(木)
観覧料:一般 510円(410円)、高校・大学生 310円(250円)、小・中学生 100円(80円)
※( )は20人以上100人未満の団体料金
【問い合わせ先】
堺 アルフォンス・ミュシャ館
TEL:072-222-5533