ここからは、山﨑賢人と染谷将太に個別インタビュー。俳優業のことからお気に入りのファッションまで、幅広く語ってくれた。
『キングダム』『ゴールデンカムイ』『陰陽師0』と激しいアクション作品が続いている山﨑さん。 “アクションを極めたい”という気持ちと、ジャンルの違う作品に挑戦したいという気持ち、どちらの方が強いですか?
山﨑:アクションを極めたいというのが今の率直な気持ちです。もっともっと上手くなりたい。とはいえ、人間として生きている中で戦いのシーンがあるので、アクションだけ練習していてもだめなのは分かっています。(笑) 感情の部分とアクションの部分が、表裏一体で表現できるのがベストですよね。
俳優のキャリアとしてのロールモデルはいるのでしょうか?
山﨑:尊敬しているのは、ジャッキー・チェーンやキアヌ・リーブス。やっぱりアクションを極めている人たちに憧れます。でも別に今まで誰かになりたいという気持ちになったことはなくて。ありのままの自分で楽しみながら、すごいことをやりたいなと常々思っています。
『陰陽師0』も含め、小説や漫画の実写化映画に数多く出演していらっしゃいますが、どんな心境で作品に挑んでいますか。
山﨑:「映像としてこういうのが見たかったよね」と言ってもらえる作品を作りたいという気持ちが1番です。漫画やアニメでしか表現できなかったことを実写化で表現できる時代にもなってきていて、それを自分自身も楽しみながら、原作の先生やファンの方々、初めて作品に触れる人もワクワクする面白い作品を撮っていけたら嬉しいです。
俳優業はもちろん、近年はサンローランやウブロのブランドアンバサダーとしても活躍されていますよね。
山﨑:はい。自分はシンプルな服や古着が好きなので、シンプルかつ昔の服にリスペクトのあるサンローランの洋服とはすごく相性がいいんです。普段は、古着とミックスしてコーディネートすることも多いです。そこに最近はウブロの時計もプラスしてつけることが多く、ウブロの時計は付けていて気分が上がります。
実は以前ファッションプレスで『空海』のインタビューを受けてくださったことがある染谷さん。その際、俳優業の魅力は“人との出会い”とおっしゃっていたのが印象的だったのですが、最近は良い出会いはありましたか?
染谷:全部が良い出会いなのですが、最近3人くらい立て続けに同い年の監督とご一緒することがあって、それがすごく印象的でした。自分は子役からやっていて、大人に囲まれているのが小さい頃から当たり前だったので、監督が同級生というのがなんとも新鮮で。
おそらくみんな、 “ゆとり教育1代目”みたいな世代。同じ時代を同じ年齢で過ごしてきたからこそ、人としては全然違うけれど、ある種の共通言語のようなものがあるのかなと思っています。そういう方たちと一緒に映画を作ったり、演出してもらったりというのは、すごく刺激的でしたね。
染谷さんは“ファッション好き”としても知られていますが、最近はどんな服を楽しんでいますか?
染谷:昔から、ビッグシルエットのものだったり、ストリート系の服が好きです。ある程度ゆとりのある服の方が安心しますね。逆に、体にフィットした服を着る時は“戦闘モード”というか。スーツを着る時って人前に立つことがほとんどなので、ファッションでオン・オフの気持ちの切り替えができるのかもしれないです。
最近お気に入りなのは、バイエイチ(by H.)というブランド。休みの日はたまに古着屋を巡ったり、セレクトショップをまわったりして楽しんでいます。
※山﨑の﨑は「たつさき」が正式表記
映画『陰陽師0』
公開日:2024年4月19日(金)
出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫
原作:夢枕獏「陰陽師」シリーズ(文藝春秋)
脚本・監督:佐藤嗣麻子
音楽:佐藤直紀
呪術監修:加門七海
配給:ワーナー・ブラザース映画
<あらすじ>
舞台は平安時代。政治の中心は、呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁、陰陽寮だった。若き安倍晴明は、"呪術の天才”と呼ばれながらも陰陽師を目指す学生とは真逆で、陰陽師になる意欲や興味が全くない人嫌いの変わり者。
ある日晴明は、貴族の源博雅から皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解決を依頼される。衝突しながらも共に真相を追うが、ある学生の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す。アクションあり、ラブストーリーあり、謎解きありの未体験“呪術エンターテインメント”が幕を開ける。
©2024映画「陰陽師0」製作委員会