特別展「石岡瑛子 I デザイン」が、神戸の兵庫県立美術館にて、2024年9月28日(土)から12月1日(日)まで開催される。茨城県近代美術館などでも開催される巡回展だ。

石岡瑛子の核“I＝私”に迫る

石岡瑛子は、広告、舞台、映画など、多彩なジャンルで活躍したデザイナー・アートディレクターだ。1938年に生まれた石岡は、60年代、資生堂(SHISEIDO)宣伝部でデザイナーとしてキャリアをスタート。独立後、70年代にはパルコ(PARCO)で数々の広告キャンペーンなどを手がけた。さらに80年代には、活動の拠点をアメリカ・ニューヨークに移し、舞台『M.バタフライ』、マイルス・デイヴィスのアルバム『TUTU』、フランシス・フォード・コッポラの映画『ドラキュラ』などに携わっている。

石岡は自ら、「メッセージは常に時代の中で刺激的でなければならない」、「デザインに男も女もない。“石岡瑛子”に裏づけられた表現をしたい」という言葉を残している。このように石岡は、「私」を磨き抜くという信念のもと、ときにさまざまな分野のトップランナーとのコラボレーションを重ねながら、革新的なビジュアルを生み出し続けたのだ。

特別展「石岡瑛子 I デザイン」は、石岡の活動の核である「I＝私」に迫る展覧会。東京を拠点にしていた1960～80年代の仕事を中心に、資生堂やパルコのポスター、『地獄の黙示録』や『ドラキュラ』などの映画ポスター、『TUTU』のレコードジャケットなど、400点以上の作品を一堂に集めて展示する。また、兵庫会場限定の映像資料も公開予定だ。

展覧会概要

特別展「石岡瑛子 I デザイン」
会期：2024年9月28日(土)〜12月1日(日)
会場：兵庫県立美術館
住所：兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内
開館時間：10:00～18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日：月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
観覧料：一般 1,600円(1,400円)、大学生 1,000円(800円)、高校生以下 無料、70歳以上 800円(700円)
※障害者手帳などの所持者は、一般 400円(350円)、大学生 250円(200円)、介助者(1名) 無料
※( )内は20名以上の団体料金(1か月前までに要連絡)
※前売券(一般 1,400円、大学生 800円)は、6月5日(水)から9月27日(金)まで販売
※コレクション展には別途観覧料が必要(特別展とあわせて観覧する場合は割引あり)

【問い合わせ先】
兵庫県立美術館
TEL：078-262-1011