アミ(AMI)の2025年春夏コレクションが発表された。
今季のアミは、クリエイティブ ディレクターのアレクサンドル・マテュッシがパリで大切にしている瞬間のひとつ、日没の直前に光が消えゆく瞬間に着想したという。端正なテーラリングや上品にまとめたカジュアルウェアを軸に、洗練された佇まいのコレクションを展開している。
メンズ、ウィメンズともにコレクションの基調のひとつとなっているテーラリングは、洗練された佇まいに。セットインショルダーを採用しつつ、メンズはボクシーなシルエットで抜け感を、ウィメンズはウエストをほどよくシェイプさせて流れるようなラインをもたらしている。また、シングルブレストやダブルブレスト、ノッチドラペルやピークドラペルと、スタイルの幅広さも特徴だといえるだろう。
日常に溶け込むカジュアルなウェアも、その雰囲気は上品かつ時に官能的に。シャツやブラウス、デニムパンツ、フレアスカートといったベーシックなアイテムを軸に、たとえばショートトップスはフリルに華やぐ。あるいは、柔らかな半袖シャツにはシアー素材を採用し、プリーツスカートには大胆なスリットを設けるなど、程よく艶やかさを漂わせた。
カラーは、日没の瞬間を思わせる、穏やかさと鮮やかさが共存している。ブラック、濃淡のさまざまなベージュやカーキ、マスタードイエローがグラデーションを描きだすとともに、鮮やかなレッドやクリームイエローが彩りを添えている。