縫製が済んで服ができあがると、続いて検品が行われる。ここでは、縫製に問題がないか、ポケットの位置といった商品としての出来は大丈夫か、あるいは汚れがないか、などを入念にチェックする。
縫製のミスには、たとえば目飛びや縫い外れを挙げられる。目飛びは、縫い目が走るなかで糸が絡みあわず、縫い目が飛んでしまうものだ。また、縫い外れは、縫い代から縫い糸が外れているもの。こうした問題を見つけて、きちんと直していくのだ。
検品が済んだ服には、アイロンがけを行い、きれいに整える。これが製品として出荷する前の、最後の仕上げとなる。その後は、下げ札を付け、袋に入れ、箱詰めを行って出荷となる。
カーリーの基礎にあるのが、堅実なもの作り。素材の選定からパターンの仕組み、縫製まで、高い技術から生まれる丁寧な仕事にこそ、強みがあるのだといえる。
それはたとえば、パンツの縫製に見るように、針穴が生じないよう摩擦を抑える、丁寧な縫製である。時間をかけて縫うことは、生産性を考えるならばマイナス方向に働くため、多くの工場で行われるとは限らない。しかし、ファクトリーブランドであるカーリーの場合、時間をかけた縫製が可能になる。こうして、ひとつひとつの服を丁寧に作ることができるという仕組みが生まれる。これが、ファクトリーブランドとしての強みのひとつなのだ。
「擦り切れても、気続けたくなる服づくり」——川北縫製の思いは、この言葉に表れている。古びてきたけれども、まだ着たい。タンスを開ければ、思わず手に取って着てしまう。そんな魅力を生む着心地の良さは、長い時間をかけて培われた技術から生まれているのである。
■カーリー直営店
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【問い合わせ先】
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