ロシャス(ROCHAS)の2025年春夏コレクションが発表された。テーマは「砂の装飾品(Parure Pour Le Sable)」。
砂が敷き詰められ、まるでビーチのような空間が広がる会場にて発表された、ロシャス2025年春夏コレクション。南フランスのバカンス先としても人気のコート・ダジュールを颯爽と歩く創業者のマルセル・ロシャスの姿を彷彿とさせる、リゾート地にもぴったりのエレガントなルックを提案する。
軽やかな素材が生み出すシルエットは、強い太陽の日差しによりゆらゆらと揺らめく陽炎や、穏やかに波が立つ海を彷彿とさせる。同系色でデイジーの花柄をあしらったレースのスカートやワンピース、細かくプリーツ加工を施したポプリン素材のシャツやスカートがその好例だ。
加えて、今季はユニークなシルエットで構成されたウェアが勢揃い。モノクロのストライプが目を惹くトップスや、両サイドの胸にポケットを配したトップスは、袖からショルダーにかけて半円を描くシルエットに。また、ポルカドットをあしらったチュールスカートは、タイトなペンシルスカートに大きめのラッフルを組み合わせて独特の形状に仕上げた。
コーディネートのアクセントとなるのは、大きな“R”イニシャルを配したベルトだ。ニットベストやワンピースなどの上から着用し、ウエストをマーク。ボーイッシュな印象を与えるテーラードジャケットにも適用し、女性らしい身体のシルエットを強調した。
コレクションに華やかな空気感をもたらすアネモネのプリントにも注目。ブルーとイエローをベースに、水彩画風に仕上げたこのプリントは、ふんわりとしたパフスリーブのシャツワンピースやゆったりとドレープを描くロングワンピースに採用された。
カラーパレットは、海を思わせるネイビー、砂の色合い、寂びたような渋味のあるレッド、鮮やかなターコイズブルーやイエローといった、海岸線を想起させる色彩で構成している。