3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が、2015年春夏コレクションを発表した。今季イメージしたのは安らぎの場でもあり、恋愛が繰り広げられる場でもあるベッドルーム。本コレクションでは、この部屋に潜む官能的なイメージが表現されている。
コレクションでは、女性のボディがもつ自然なカーブが表現された。トップスやドレスなどは柔らかく身体にフィットし、しなやかなラインを描いている。またヘムラインや素材の切り替え部分も波打つようなカッティングがなされ、柔らかな印象を生み出したほか、曲線を強調するかのようにシルク素材のコードで縁取られた。
あからさまではなく、はだけたような素肌の見せ方も今季の特徴といえる。バストの下やウエストなどから、ほんの少しだけ肌を覗かせることで、無防備なセンシュアリティを意識させる。セクシーな要素がある一方で、アクセントにブラックレザーを用いられたり、ベルトやステッチのディテールを取り入れることで、どこか抑圧的な印象も。柔道の帯を彷彿させるベルトのディテールも、意外性のある要素として取り入れられた。
ファブリックは、格子型が目立つ。デコラティブなマットレスキルティングの柄からヒントを得たクロッケ織で、凸凹とした格子が描かれたほか、優雅なクイル(羽)のモチーフも。バッグは巾着型が登場し、カットアウトされたものや、様々なカラーバリエーションで展開された。