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『消滅世界』芥川賞作家・村田沙耶香の小説が初の映画化「性」をタブー視する世界で描く夫婦と家族

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芥川賞作家・村田沙耶香の小説が初の映画化。映画『消滅世界』が、2025年秋に全国公開される。

「性」が消えゆく世界を描く映画『消滅世界』

『消滅世界』場面カット|写真1

原作小説「消滅世界」を手掛けるのは、2016年に「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香。「消滅世界」は、「コンビニ人間」が発表される直前の2015年12月に刊行された長編小説で、人工授精により子供を授かることが当たり前となり、夫婦間のセックスは近親相姦であるとタブー視されるようになった世界を描いている。

主人公は、そんな世界の中で“両親が愛し合った末”に生まれた女性、雨音。自身の生い立ちに嫌悪感を抱きながら、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねていた雨音だが、夫と共に移住した実験都市・楽園(エデン)でその日常は一変していく……。

村田沙耶香の作品が初の映画化

これまでも、性や夫婦、家族、命というものの実体に迫り、奇想天外な設定とストーリーで当たり前とされる「正しさ」を問い直してきた村田。本作に登場する楽園(エデン)は、人工子宮により男性でも妊娠することが可能となっており、ランダムに選出された市民が全員同日に受精処置を行うという実験都市だ。そして、全ての大人が全ての子供の「おかあさん」になるという家族制度の根本を覆す内容となっている。

村田沙耶香の作品が映画化されるのは、『消滅世界』が初のこと。村田は映画化について「私の個人的な感覚」と前置きしつつ、「監督さんの作家性や俳優さんたちのその瞬間の演技など、私には想像がつかないもので化学変化のようなことが起き、映像という形に凝縮されて新しく生まれ直すことなのかな」「まだ未知の世界で想像できませんが、とても楽しみにしています。」とコメントを寄せている。

映像ディレクター・川村誠が長編映画の監督デビュー

監督・脚本を務めるのは、本作が長編映画の監督デビュー作となる川村誠。映像ディレクターの川村は、レディオヘッド(RADIOHEAD)やオアシス(OASIS)、マッシヴ・アタック(MASSIVE ATTACK)といった名だたるアーティストのフェス・ライブ映像をはじめ、ミュージックビデオやCM、ショートフィルム、ドキュメンタリー制作など、多岐にわたるクリエーションを手掛けてきた。

出演者や公開情報の詳細など、続報に期待したい。

映画『消滅世界』あらすじ

人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為はタブーとされ恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識に。そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。

【作品詳細】
映画『消滅世界』
公開時期:2025年秋
監督・脚本:川村誠
原作:「消滅世界」(村田沙耶香著/河出文庫)

Photos(1枚)

『消滅世界』場面カット|写真1

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『消滅世界』場面カット|写真1

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