ロベルト・カヴァリ(roberto cavalli)がミラノファッションウィークで2015年春夏コレクションを発表した。ショーを封切ったのは、リゾートに似合いそうな極彩色のマキシ丈ドレス。後ろに棚引く長く垂らしたホルターネックのタッセルと細かなアコーディオンプリーツが目新さをプラスする。スタイリングとしては、メタリックのバングルやクロコのクラッチで都会的なエレメントを加えていた。
レザーのセットアップが登場すると、先ほどまでのフローな雰囲気が一気にグラムロックの波に呑まれる。コンパクトなジャケットやタイトミニで強気に攻めた。アコーディオンプリーツでのアプローチはコレクションを通して継続されており、今季を特徴づけるディテールだと確信する。華で描いたペイズリー風パターンのミニドレスの裾に配してフリンジのように見せれば、ボーホーシックなスタイルの完成。キーとなりそうなトレンドを、ひねりとロベルト・カヴァリらしさと加えて刷新しているのが伝わってくる。
レザーと交互につなげ合わせたり上にフローラルレースを載せたりと、春夏らしいトランスペアレントな生地は他素材とのミックスで格上げ。似たシルエットのジャケットとミニスカートのコーディネートでも、組み合わせる素材で対極的な印象のルックを作り上げた。
その後もジャカードとウォッシュドデニムの切り替えワンピースや、ビーズのアニマル柄とフェザーのロングドレスなど異素材ミックスでの遊びが続き、フレッシュで多様な表情を見せてくれるショーとなっていた。