エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)が2014年9月18日(木)、ミラノで2015年春夏コレクションを発表した。吸い込まれるように美しく輝く青いインビテーションが示すとおり、今季のエンポリオ アルマーニは「Blue」の世界へ。会場はミステリアスなブルーのスポットライトで照らされ、高揚感に包まれる。
“Blue @”の文字が映し出された壁が開き、ショーがスタート。シャツのようなアウターとクロップド丈パンツのコーディネートがファーストルックを飾る。ウエストマークしたコンパクトなジャケットなどフォーマルなものも見られるが、足元からヒールは姿を消し、ゆったりとしたペグトップパンツ、アクティブなミニのフレアスカートなどが登場し、リラクシングなムードを漂わせる。
その後は、徐々に分かりやすいマリンテイストの装いが展開。アルマーニのショーではお馴染み、双子のように歩幅を合わせて登場するモデルたちが纏うネイビーやホワイトのナローラペルのジャケットは、袖の折り返しやラペルの配色がポイントに。ボーダーのショートパンツを合わせて爽やかにまとめつつも、インナーはシースルーを選びブランドらしいリュクスな印象もおさえている。
後半にかけて、テーマであるブルーの要素は強まっていく。中でもPVCを多用した装いは、今シーズンの最大の見どころで、ドレスのベアトップ部分に取り入れたり、スカートの裾からライナーのようにのぞかせたりと、透明感のある青を大胆に採用している。それでもよくあるフューチャリスティックな雰囲気には陥らず、あくまで美しく装いに溶け込んでいるのだ。
また、コレクションを通して若々しさを感じさせるのは、シューズが鍵といえる。キラキラと輝くハイカットスニーカー、スリッポン、メタリックのサンダルなど、すべてフラットで統一。グラマラスな煌めきも、ヒールをなくすことでマリンルックに違和感なく馴染んでいた。