2014年10月15ヨ(水)、ヨハン クー ゴールドレーベル(Johan Ku Gold label)が東京・渋谷にあるヒカリエホールにて2015年春夏コレクションを発表した。
映画『The Hanging Garden』の中で見られる、庭園に咲く草花が一瞬に枯れてしまうシーンからインスピレーションを受け、「The falling beauty」をテーマとして掲げた。会場内のスクリーンには、草花の写真が写し出され、装いに応じて色調が変化した。
まるで森の中にいるように、鳥や虫の鳴き声とともにショーは幕をあけた。葉の重なりを写実的に表したグラフィックプリントは、コレクションを通して展開。これは、ロンドンを拠点に活動する写真家Andrew Penkethとコラボレーションして作られたもの。パレットはダークグリーン、パープル、ブルーが中心。中盤に登場するピンクやレッドの温かみのあるカラーは、シルクの断面が張り合わされた立体感のあるアイテムを彩った。
目をひくのは、ヨハン クーらしいボリュームのある立体的なデザイン。今コレクションに向けて作成した30種のテキスタイルから5種をピックアップし、手縫いで重ね合わせた3Dの花は、洋服ではなくアート作品のよう。
また前身頃にも後ろ身頃にも縫い付けられたポケットや、フラワープリントを内面にのみ使用したフリルなどからは、ディティールへのこだわりを感じさせる。ハードになりがちなレザーアイテムもビーガンレザーを採用し、花柄を忍ばせることでソフトな印象に仕上げた。