HYKE(ハイク)が2015年春夏コレクションを発表。今季は“Sport”と“Traditional Style”をキーワードに、その歴史やデザインの変還を考察し、ブランド独自のミニマルな感性を加えて仕上げた。
スポーティな要素は、ブランドならではのハリのある素材感で都会的な印象に。肌触りのよいコットンカシミヤは特に多く見られ、プルオーバーやフーディなどに使用。プレーンなアイテムだからこそ、素材の上質さが際立っている。またディテールとしては三角形のV字ガゼットがささやかなアクセントととして取り入れられた。
モノトーンやネイビー、ブルーといった定番カラーのみで構成されるものの、今季はパイソンが全体のアクセントとして投入されている。80~90年代のスポーツウエアからヒントを得た模様は、ハーフスリーブトップスやドレスなどに用いられたほか、スニーカーも展開。
ベーシックを極めたトラッドスタイルにも注目したい。クリーンな着こなしを演出するスタンダードなシャツは、ボタンで留めることのできる、シンプルな形状のタイが付属。同系色でさり気なく取り入れることはもちろん、パイソン柄でアクセントを効かせることも可能だ。襟付きやボートネックのシャツにはハイゲー ジのカーディガンやボレロ、タック入りのパンツを合わせて、クリーンな装いを提案。そのほかシャープなシルエットのウールジャケットも登場する。
シャープなシルエットを生み出すため、ボンディングは多くのアイテムに採用。アクティブなイメージになりがちなナイロン素材も厚みのある質感に仕上げられ、ハイネックのアウターやフーディコートなど、どれもモダンな表情に仕上がった。