この日、フリーダ・ジャンニーニはグッチ社長兼CEOであるパトリツィオ・ディ・マルコとともに、仙台の荒浜地区を訪問。今回は、震災以前は数千所帯の住宅があった被災地域と震災のモニュメントとして保存が決定している荒浜小学校を視察した。
ここが仙台市にある荒浜小学校だ。4階建ての校舎は津波に襲われた際、なんと3階まで浸水したという。幸い生徒たちは全員無事に避難することができ、今は近隣の小学校にスクールバスで通っているそうだ。
その後は小学校からほど近い、住宅地だった場所にも訪れたジャンニーニ。階段や囲いなど、住宅の形跡は見られるものの、ほとんどが跡形もなく、草木で覆われている。まだ新しいと思われる住宅が一軒だけあり、壊れた窓や壁、屋上に積み重ねられた柵から、その被害の大きさが伝わってくる。カーテンや家具などが一部そのままで、住んでいた方たちの生活感だけが取り残されている。