mame(マメ)が2011年春夏コレクションを発表した。 今シーズンのテーマは「現代社会における戦闘服 」。昔ながらに定義づけられていた「女性」からは変貌を遂げ、自己実現のために目標を掲げ、仕事を全うし、夢を描き、恋をする「現代の女性」のためのコレクション。
カラーパレットはグレイ、黒、ベージュ、白が中心。シャープなフォルムのジャケットやマニッシュなワイドパンツが女性の強さを表現。そこに有機的なラインのカットワークや、美しいシースルーやレースの素材等フェミニンな要素が組み合わさって、スタイリッシュな女性像を描き出している。白のシースルーのドレスの下からはブルーのグラフィックプリントが浮かび上がり、女性の繊細なイメージの奥に秘められた意思の強さを感じさせる。
遥か昔、日本で戦が当たり前であった時代と現代を対比したとき、本質的な「戦」という概念は、現代ではカタチを変えただけなのかもない。例えば、対、社会であったり仕事や恋愛など、私達ならではの「戦」が存在する。女性が自らの意識をより高度な位置へと昇華させるために纏う、たおやかで力強い「現代社会における戦闘服」を追求していきたいとデザイナーは語った。
「面」
自分自身に見える「面」
自分の素顔を隠す「面」
自分を演じるための「面」
家族や友人、愛する人に見せる「面」
そして、未だ見ることのない本来の「面」
「面」の数は限りなく多いのかもしれません。
美しく、たくましい強い女性という「面」を持っていたとしても
その奥の本当の醜い「面」を、どこかで愛おしいものであると受け入れられたいという
裏腹な気持ちも存在するでしょう。
時に他者から見れば修羅。
自身から見れば釈迦。
「面」の数が自分を守る盾になり、また諸刃の剣になる。