ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)がイタリア・ミラノにて2015-16年秋冬メンズコレクションを発表した。
前シーズンのテーマであったアメリカンの要素を、スレンダー且つシャープなシルエットで継承しながら、ヴィンテージのエッセンスが強く反映された今季のロベルト カヴァリ。そこには、雄大さや華やかさだけでなく、生命力や表現力に焦点を当てた、コレクションのテーマが感じられる。
ロックミュージシャンからインスピレーションを得たルックが多く、レザーにはメタルやラバーのスタッズが装飾されている。そんな優雅なディテールとバイカーやカウボーイの要素を融合したバランスは、ロックのハードさとバロックの雄大さが絶妙に配置された心地よい響きを感じさせる。
キャメルやサンドの色調や、ブルーとゴールドをあわせた色遣いも、相反するテーマを見事に共存させている。アウターで多く用いられているアニマル柄のアイテムは、ゴールドに引けを取らないエレガントさを演出した。
また、いくつかのルックで見られる“No Boundaries(国境がない)”と“Enphathy(共感)”は、デザイナーの生き方のシンボルを表現。心理的にも物理的にも壁がない、エンドレスな可能性を意味しているようだ。