ダイエットブッチャースリムスキン(DIET BUTCHER SLIM SKIN)の2015-16年秋冬コレクションが発表された。
映像作家で写真家のグレゴリー・コルベールの作品をインスピレーションの源とした本コレクション。彼の作品にたびたび登場する、“光と影”や“乾いた質感”をワードローブに落とし込んでいる。
カラーパレットは、アッシュホワイトやブラウンベージュ、ブラックが基本。そこにダークグレーのファブリックや、ダメージとウォッシュ加工が施されたデニムなどを合わせ、多様性を表現した。
砂漠を連想させるようなベージュのニットは、独特の編み方が特徴。流線が組み合わせられたようなデザインと、首元のボリューム感が、砂漠を吹き抜ける風のように感じられる。ホワイトのワントーンコーディネートのルックでは、ウェアの形状で変化を演出。優しく伸びたハイネックのカットソーが、アウターのパーカのボリュームと絶妙なバランスを醸し出している。
スタンドカラーのレザージャケットを纏ったルックでは、インナーとパンツに、柔らかい風合いのニットとスウェットを採用。ハードなものとソフトなものを違和感なく組み合わせることで、光と影で象徴されるような、好対照を演出したのだろう。
細やかな素材へのこだわりや、遊び心を交えながらアートを感じさせる、本ブランドらしさが光る2015-16年秋冬コレクションとなった。