アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)の2016年春夏メンズコレクションは、ブルーカラーの制服をインスピレーションの源に、すっきりとしたシルエットのテーラリングの美しさが際立つワードローブを展開した。
カーキやブラック、キャメルなど、マットな風合いのカラーパレットで統一した今シーズン。ワークウェア的な面持ちをもたせながら、タイトめのフォルムと小物遣いが、コレクションとしての気品をもたらしている。
シンプルなウェアの上には、ラバーのパッチを付け遊び心を演出。近年人気を博している「MA-1」は、ゴージャスな光沢を放つファブリックを採用し、スポーティーなハーフパンツとのコーディネートで、リュクスな面持ちと軽やかな春夏らしさを共存させている。
典型的なブルーカラーのワークウェアとして、真っ先にイメージするジャンプ・スーツ。ブラックで統一されたスタイリングが、従来のイメージを一新している。手元には、スタッズでさりげないス食が施されたレザーバッグ、足元にはミニマルなデザインのスニーカー。小さめの襟やジャストサイズの袖・裾が、野暮ったい印象のアイテムをエレガントに昇華させた。