モスキーノ(MOSCHINO)の2016年春夏コレクションが2015年9月24日(木)にミラノで発表された。会場には、フェスのように大勢の人が詰めかけ、超満員の中でショーはスタート。今シーズンもジェレミー・スコットの世界観を惜しみなく披露した。
洗車マシーンと建設現場のような看板が多数設置されたランウェイ。序盤から登場したのは、建設作業員のユニフォームを女性用のファッションへと変身させたスタイルだ。お洒落着としてのイメージと全く結びつかない制服をレースで表現したり、おなじみの緑とオレンジのカラーリングをジャケットやドレスに落とし込んだりと、驚きの手法を用いてフェミニンな衣装へと昇華させる。他にも皮肉たっぷりのマークがついたスイムウェアや、「CAUTION」ロゴの入ったドレスなども必見だ。
また、毎シーズン大人気となるアクセサリーにも注目。工事現場のヘルメットを上品なハットに変えたり、工具箱やコーンをハンドバッグにしたり、一方通行などの表示板をクラッチバッグにしたり…。ジェレミーは、誰もやったことのないような発想の転換で、今シーズンもアイコン的アイテムを作り上げる。
毎シーズン、キャラクターとのコラボレーションも注目を集めるモスキーノだが、今シーズンは「パワーパフ ガールズ」をモチーフにしたアイテムが登場。ドレスやコート、カーディガン、バッグなど、こちらも人気を博しそうなものばかりを披露した。
そしてフィナーレになると、なんとランウェイの洗車マシーンが起動!激しく回るモップの間をくぐり抜けて、カーニバルのような衣装のモデルが登場する。踊ったり、途中でポーズを決めたりと、思い思いの歩き方でモデルがランウェイを闊歩。シャボン玉を会場全体に飛ばし、ものすごい熱気で会場を包みながら、工事現場での華やかなショーは幕を閉じた。