カルヴェン(CARVEN)の2016年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。アーティスティックディレクターのアレクシス・マーシャルとアドリアン・カヨドによる、セカンドシーズンとなる。
今季も、コンパクトなシルエットでコレクションは進み、高い位置でのウエストマークや首元でのジップ使いは継続。しかし、春夏シーズンらしくファブリックは軽くなり、シャツ・シースルー素材を多く見かけた。ワンピースやスカートは、プリーツ加工を施したり、ねじるように生地を張り合わせたりして、軽やかな動線を描いている。
ライラックカラーとフラワープリントが昨シーズンのアイコンであったが、今季はストライプとドット柄がポイント。ファーストルックのシャツのように、縦縞の上に立体的な水玉を配したものや、両者を組み合わせてプリントしたものなどが揃う。また、台形スカートの裾にはサークルモチーフを連ね、コレクションに一貫性を持たせている。
コーディネートは、ワンピース一枚、またはカットソーにスカートまたはパンツを合わせてシンプルに。ジャケットスタイルも、ウエストシェイプしてヘムラインを広げ、動きをつけ、爽やかだ。フード付きジャケットやロゴ入りトップスから垣間見える、スポーツテイストも引き続き、デザイナーデュオの心を掴んだようだが、今季はフェミニンなフリルドレスと組み合わせているのが興味深い。