マリメッコ(marimekko)の2016年春夏コレクションが、2015年10月4日(日)にパリで発表された。インスピレーション源は、マリメッコを立ち上げたアルミ・ラティアと、ブランド初期のデザインを担当したマイヤ・イソラら3人のデザイナー、そして彼らのタイムレスなデザイン。これらに敬意を表した今シーズンは、ミニマリズムと着やすさを追求したアイテムが展開された。
コレクションでは、ドレスやシャツ、パンツとあらゆるアイテムにミニマルなデザインを施す。例えば、徹底的に比翼で隠されたボタンや、位置がわからないくらい繊細に取り付けられたポケットなど。また、ブランド初期からアイコンとなっている大胆な色使いと、アーカイブを使った抽象柄も印象的。しかし、鮮やかな色を取り入れながらもシンプルな配色を心がけるのが、ミニマルを追求する今シーズンの特色だ。
また、アクセサリーにもミニマリズムを。ラウンドフォルムのアイウェアは、大きめのレンズが存在感を発揮する。また、ボールドカラーのロングブーツやサンダルも、スタイルに溶け込む無駄を排したデザインとなっている。そしてバッグは、巾着のように絞るタイプや服と同じ柄で合わせたもの、手に収まるサイズのものを展開。小さくともインパクトを与える小物使いが、コレクションのキーとなる。
今シーズンのもう一つの特徴が、着やすさにこだわったアイテム。ニットドレスやスカート、イージーパンツなどは特に、着心地の良さが見て取れる。さらにボディラインを隠すようなボックスシルエットは、リラックス感も演出。加えて、モッズコートやトレンチコートなど、機能性のあるアウターを合わせれば、仕事着にも対応できるスタイルの完成だ。