オニツカタイガー(Onitsuka Tiger) × アンドレア ポンピリオ(ANDREA POMPILIO)の2016年春夏コレクションが、2015年10月16日(金)に東京・渋谷ヒカリエで発表された。90年代の世界観は先シーズンより引き継いているが、より洗練されたスタイルへと昇華させた今シーズンは、カリフォルニアの底抜けに明るい雰囲気を、名曲「California Dreamin'」に乗せて観客へ届けた。
“シティーサーファーズ”をイメージしたコレクションでは、都会的なスタイルをスポーティーな素材で披露。スウェットや天竺をボンディングしたジャージーはもちろん、今季はネオプレンも使用している。ウエットスーツを思わせるネオプレンは、新作サンダルに合わせて履くソックスに用い、抜群のフィット感が特徴だ。さらに、メッシュ素材のダブルタンクトップを印象的に取り入れ、ウエットスーツを上半身だけ脱いだ、サーファー独特のスタイルを表現している。
モノトーンをベースにしたカラーパレットや、テーラードジャケット、トレンチコート、細身のカジュアルパンツ、シックなロングドレスなどから、先シーズンよりもラグジュアリーでミニマルなスタイルを追求したように見える今季。デザイナーのポンピリオは、日中からイブニングスタイルまで幅広く着用できるアイテムを目指したと語る。また、メンズ・ウィメンズ共に同じアイテムを展開しているのも特徴的。しかし、それぞれにマスキュリンな要素、フェミニンな要素を加えることで男女間の違いを見せているという。
一方洗練されたブラック&ホワイトの色合いに、カルフォルニアの風を吹き込んだのは、独自のフラワープリントと、アクセントとして使ったスカーレットレッド。ラストにはスイムウェアや旅にも最適な大きめのバッグ、そしてサーフボードも披露し、「都会的なサーフスタイル」を確立していた。