トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)が、2011-12年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
70年代のロックスターのガールフレンドをイメージした今回のコレクション。その計算されていない自然なスタイルで皆を魅了する、まさにロックスターの歌詞の「ヒロイン」のような奔放さと自然さを表現している。
クラシックなメンズウェアにフェミニンなアレンジを加え、トミー流の新しい「プレッピー」を表現した今回のコレクションは、これまでのコレクションに比べ上品で洗練された印象を受ける。グレー、ベージュといった落ち着いたカラーを基調としながらも、さし色にワインレッド(ニューレッド)を使い、またヒッピーを彷彿とさせるようなサイケデリックな色のプリント柄を巧みに用いることで、効果的なカラーアクセントを生み出している。
クラシックヘリンボーンやエンジニアストライプといった正統派のメンズウェアの柄を、シルクなど女性らしい柔らかな素材で表現するコントラスト感が斬新であり魅力的である。また、身体のラインに沿って流れるようなシルエットのシャツドレスに、柔らかな素材のハット、さらにはオーストリッチのドップキットバッグを合わせるといった、ハードとソフトが見事に融合された斬新で個性的なスタイリングも新鮮。
ダブルブレストのスーツスタイルやレザーを使ったスタイリングも多いが、どこか肩肘の力を抜いたようなリラックス感も漂う今回のコレクション。従来の堅苦しい「クラシック」なスタイルから抜け出た、自然な中にも個性が垣間見えるスタイリングとなっている。