トーマス ワイルド(THOMAS WYLDE)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表された。
クリエイティブ・ディレクター、ジェニー・パークのセカンドシーズンとなる今季は、定番の黒と白のコンビに、レッドを加えて、ブランドのDNAであるロックンロールの精神を表現する。アイコニックなスタッズは、コートのアーム全体やスカートのサイドラインにあしらわれ、ボディコンシャスなミニドレスはハードなレザーで仕立てた。
強さが全体を覆うなか、時折顔出す繊細なフリルやシースルー素材。シャツにくくられた長すぎるタイも、優雅にたなびき、豊かな表情を届けてくれる。
今季のビッグニュースは、2016年7月日本公開となる映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』のカプセルコレクションが登場したこと。メインキャラクター「白の女王」「赤の女王」「タイム」からインスピレーションを得た、3ルックがランウェイを飾った。
「白の女王」をイメージしたのは、ホワイトのノースリーブドレス。ミニ丈のフロントからフルレングスのバッグにかけて、美しいラインが流れ、主役級のオーラを放つ。「赤の女王」への思いは、目にも鮮やかなレッドのオーバーコートにのせて。シャープなカッティングとベルベットのような光沢感は、ブランドの美的感覚に添った都会的な印象を創り出す。
最後に、時間の番人「タイム」のロングケープから着想を得た、ブラックのスーツルックも紹介。力強いトップスに対してボトムスはタイトに設定し、裾にはラッフルをあしらった。強い心を持つ女性にふさわしい、モダンな仕上がりだ。