ディウカ(divka)の2016年秋冬コレクションが2015年3月15日(火)、東京・渋谷ヒカリエで発表された。「in progress」と題したコレクションは、制作途中の服が持つ独特な力強さに注目。「トワルの雰囲気を持ったまま服を完成させること目指した」とデザイナーの田中崇順は語った。なお今回、初のメンズモデルを起用し、ユニセックス提案のウェア展開を意識した。
服には制作途中のディテールが表現された。例えば、仮縫い姿のまま放置されたような、ジャケットに見られる腕部分の縫い代、また断ち切りを残したデザイン。他にも、様々な生地を試行錯誤したかのようなツギハギパターンや、まるでボディにそのまま布を巻きつけたような、ミニマルなコートが登場した。
生地の表情にも注目したい。糸を飛ばした大胆なジャカードや、ポケットなどに施したキラキラとしたビジューのような煌めき。存在感のある風合いを通して、未完成さの中に強さを感じさせる。
また着こなしはワンピースやスカートにレギンスや細身のパンツを合わせる、レイヤードスタイルを多く提案。ジャケットやコート、ロングパーカーなど羽織りもので、Iラインのシルエットを作りあげた。