MM6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)の2016年秋冬アヴァンプルミエールコレクションを紹介。
ロックとロマンテック、クラシックとモダン。相反する要素を共存させた今シーズンのワードローブ。ファブリックでは、ケミカルな素材を採用することで、ナチュラル素材からは生まれない質感やフォルムを実現している。
レザーに見紛うテキスタイルは、クシュクシュとギャザーを寄せてティアードスカートに仕上げた。ワンピースには、同様の手法をウエストのラインにギュッと濃縮するように施して滑らかなラインを。人工的な素材ならではのテクスチャーが生み出されるその裏には、“エコレザー”を謳うブランドの優しさが眠っている。
ベルベットのような素材は、歪な光沢と共に緩いドレープをもたらしているし、エナメル素材のコートやスカートは、洋服と言うよりはまるで工業製品のような質感。しかし、そこに掛け合わせたのは温かみのあるバッファローチェックのアイテムで、相反するテクスチャーが新鮮なコーディネートを促す。
足元には、メタルのバックルをあしらった、構築的なショートブーツ、それからベルベット素材のサイハイブーツと様々な提案が見られた。