ボリオリ(BOGLIOLI)の2017年春夏メンズコレクションが2016年6月19日(日)、イタリア・ミラノにて発表。ロシアの芸術家ニコラ・ド・スタールの抽象的な絵画をイメージの源泉に、ノンシャランで柔らかなテーラリングスタイルを提案した。
シルエットは、着易さが漂う軽やかな印象を放ちながらも、正確無比でフォーマルな印象を外さない。少しの気だるささえ纏い、都会的なニュアンスを持っているが、ジャケットの襟や時折現れるネックの広いシャツは、クラシカルなフォルムを保っている。
タキシードスタイル以外にも散見されるのは、ワークウェアをインスピレーションにしたアイテム。ラフなエッセンスが紳士にワードローブに加わると、力強さが一気に感じられるバランスを見せる。
クルーネックのアイテムや太峰のリブニットなど、襟がついていないアパレルもたくさん披露される中、興味深い使われ方をしていたのがスカーフだ。一般的な、前に結び目を作り、タイのように使用する方法はもちろんのこと、後ろに結び目を作り、前から見るとハイネックを着ているかのようなものもある。
フォーマルには、胸に挿して色を加えるなど、あらゆる見せ方を披露。ボリオリの“ソフトテーラリングスタイル”が完成した。