初めて東京でショーを行ってから今年で10年周年を迎えるアキコオガワ(AKIKO OGAWA.)が、2011年10月11日に2012年春夏コレクションを発表した。テーマは「JET SETTER」。ショーのインビテーションも飛行機のチケットがモチーフで、ジェットセッター御用達のコンラッド東京のラウンジを会場に選んだ。
世界に誇れる日本人女性の洗練された美と知性を表現したというコレクションは、ブランドのシグニチャーでもある、クールでセクシーなテーラードスタイルからスタート。今季はふくらみを持たせたソフトなシルエットがポイントだ。ブラック&ホワイトをメインカラーに、ライムやレモンイエローのインナーを合わせたり、バックスタイルにフリルをあしらったりと、春らしいデザインが印象的。シャネルツイードでも有名なイギリスのリントン社製のホワイトツイードで、ラグジュアリーな表情もプラスした。
上質なシルクが美しいドレープを描くジャケットやフリルスカートは、ペパーミントとベージュのソフトなカラーでエレガントに。一方、ウォッシュ加工を施したミリタリージャケットに、黒のサルエルパンツを合わせたマスキュリンなスタイルも登場した。今季のプリントは太陽にきらめく青い海をイメージした「オーシャンプリント」。その爽やかなブルーグラデーションが、海辺でのラグジュアリーなひとときにぴったりだ。
ドレスは、着物スリーブのドレスや和風のプリントで、ゴージャスなアジアンビューティーを表現。シルクデシンやシフォン、京都のシルクメーカーのオーガンジーなど、こだわりの素材で贅沢仕上げた。スカーレットレッドとカリビアンブルーが鮮やかなドレスは、パーティーシーンをドラマティックに彩ってくれるだろう。
デザイナーである小川彰子は、初めてショーを行ったこの東京で、この10年間にお世話になった人達にがんばっている姿を見せたいと思いショーの開催を決めたと語る。今シーズンよりホームウェアのライン「A HOME」もデビュー。新たな門出を迎えたアキコオガワから発信される、洗練された大人のためのモードなスタイルが、日本の女性達を一層輝かせてくれるだろう。