イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク4日目の2016年9月30日(金)に発表された。
今季のライブミュージックを担当するのは、新体制を迎えた3名のOpen Reel Ensembleのメンバーとsébuhiroko。4名のミュージシャンを光と影の演出で捉え、幻想的にショーはスタートする。磁気テープを張って弓のように演奏する‟磁楽弓”はリズミカルで軽やかな音色。そこにぽつりと一筋の光が差し、ファーストルックが登場した。
イッセイ ミヤケが提案する新素材は「Cut & Stick」。スポーツウェアで培われたボンディング技術を応用し、ジャージとハリ感のある布帛をドッキングさせた。ホルターネック・スリーブレスのエレガントなドレスは、ヒップラインの膨らみが可愛らしく実に女性的。そこに、差し込まれた三角形・多角的にカラーアクセントが、活発な印象を知的に添えている。
また、折り目があらかじめ織り込まれた布を蒸気で縮める「3D スチームストレッチ」、特殊なのりを高温で膨らませて凹凸を作る「ベイクド ストレッチ」の2素材も、さらに進化。「3D スチームストレッチ」は大小異なる正方形を幾重にも組み合わせて、立体感を造り出し、「3D スチームストレッチ」はプリーツの山部分に色柄を足して、トライバル模様を表現する。どちらもドレス、ジャケット、コートなど豊富な商品バリエーションだ。
コレクション全体は、鮮やかな色彩が花々のように咲き乱れ、プリーツ素材が上下左右に揺れ動き、春の訪れのような開放感に満ち溢れている。ウエストバッグ、袋状バッグなどが揃うバッグラインには、ソニーと素材の共同開発した電子ペーパーを用いた新作も仲間入り。手にすると、点滅やグラデーションなど7種の柄に変化するもの。さらに、点・線・面がコンセプトのシューズ・プロジェクト「ISSEY MIYAKE × UN」もスタート。構築的なヒールのカラフルなサンダルがランウェイデビューを飾った。