リアーナとプーマ(PUMA)のコラボレーションによる、フェンティ プーマ バイ リアーナ(FENTY PUMA by Rihanna)の2017年春夏コレクション。2シーズン目となる今回は、会場をニューヨークからパリに移しての発表となり注目を集めた。マリー・アントワネットや18世紀フランスのロココ様式からインスピレーションを得て、ストリートスタイルと融合したウェアが提案された。
ロマンチックで気高い仏文化は、まず繊細なカラーパレットに顔を出す。トラックスーツやジャンパーなどは、ソフトピンク・ラベンダー・ヌードに染められ、光沢感のあるラグジュアリーな素材や繊細なレースが用いられている。さらに、アウターに見られる複雑なフリルのほか、遊び心溢れるリボン使いは、まるで王妃マリー・アントワネットの好んだスタイル。
プーマらしいスポーツテイストも変化球で。例えば、ポロシャツにショートパンツ、Tシャツにプリーツスカートといった“テニスルック”を彷彿させる着こなしには、存在感のあるコルセットを取り入れてロココ調に。また伝統的なトラックスーツも再考され、鳥や花々を描いた華麗な刺繍を施したり、ボトムスにレースアップを取り入れたりと、絶妙な優美さを加えている。袖部分をビスチェのように重ね着するユニークなルックも披露された。
そんな世界観をさらに加速させるのは、インパクトのあるアクセサリー使い。キャップには、プーマキャットを散りばめたレースマスクを付けたり、レースアップをアクセントにあしらっていたりと、ロマンチックなデザインに。さらに、大振りのパールを使用したチョーカーやピアスのほか、18世紀フランスで淑女の必須アイテムであった「扇子」も繊細なレース使いで取り入れられた。他にも、大胆にリボンをあしらった「ボウバッグ」やレースフリルが重なるバックパックなども披露された。
人気のシューズにも、新スタイルが続々登場している。スニーカーモチーフのヒールシューズは、プーマのシグネチャーである“フォームストライプ”をストラップとして活用したユニークなデザイン。また、人気のフラットサンダル「スライド」は艶やかなリボンがあしらわれた甘美なデザインで、高貴なロココ時代のフランスを感じさせる。同じくリボンが大胆にアッパーにあしらわれた「ボウスニーカー」も新しく提案された。