クロエ(Chloé)の2017年春コレクションは、ノスタルジックで荒涼としたデザートキャニオンにインスピレーションを得て、カリフォルニアのカジュアルエレガンスを表現している。
優雅に春を運んでくる、クロエらしいたなびくシルエット。クレープ地のロングドレスは波打つようにティアードスカートを広げ、ヤシの葉モチーフのパッチワーク、ヒマワリやチェリー模様のレースといったデコレーションで春の暖かな気候を表現している。ふわりと泳ぐように揺れ動くデリケートな素材のワンピースには、フリンジやタッセル、袖口からのびたロングリボンなどをあしらい、ドラマティックなムードを添える。
しかし、シーズンテーマはカジュアルエレガンス。このロマンティックな世界に気軽さをもたらすのは、差し込まれたマスキュリンな要素だ。
上質なマテリアルによって上品に仕立てられたテーラードのセットアップ、シャツドレスの中に隠れた紳士服に用いられるポプリンのシャツ生地。ミリタリーの世界からピックアップしてきたゴールドのボタンやパッチポケットといったディテールは、強さと共に知的さを与える。
バッグラインには、新たなにゴートスキンの「MILY」が仲間入り。アイコニックなゴールドのターンロックがポイント。また、人気の「FAYE」「DREW」からも新デザインが登場している。