12月25日に向けて、世界各地でクリスマスマーケットが開催されている。ファッションプレスでは、大勢の来場者で賑わう各地のクリスマスマーケットを紹介。
ドイツのニュルンベルグ(Nürnberg)は、第2次世界大戦で大きい被害を受けたが、当時の雰囲気を残しながら再建されたので中世の趣きを残す町として有名だ。そして、ここで開催されるクリスマスマーケットは、世界中から観光客が何十万人と押し寄せるくらいファンが多い。
クリスマス市の初日は、クリストキントという、天使に仮装した若い女性によるセレモニーが行われる。それを皮切りに、沢山の屋台が中央広場に並び、焼きソーセージや焼き菓子レープクーヘンなどを楽しむことができる。
ドイツでは他にも、最も長い伝統を誇るアウグスブルクや、ドレスデンなどでも大きなマーケットが開かれており、ドイツ観光局によると150以上ものクリスマス・マーケットが国内で開催されている。
ユネスコ世界文化遺産にも登録されているシェーンブルン宮殿前庭で行われるクリスマスマーケットは、幻想的な世界が広がる。ライトアップされた宮殿の前では、伝統的な工芸品が売られるほか、オーストリア料理も販売。
シェーンブルン宮殿は、もともとはハプスブルク家の夏の離宮だった。外観はバロック様式、内部はロココ様式で、1400室もの部屋がある。現在その一部が公開されているので、訪れた際は、絢爛豪華な美しい内装も合わせてチェックしてみよう。
「サウスバンク・ウィンターマーケット」は、テムズ川沿いのサウスバンクで開かれる毎年恒例のウィンターマーケット。スパイス入りのホットワインやクッキーなどの食べ物と、さまざまな地域の雑貨をヒュッテが販売する。
また、付近の有名な公園ハイドパーク内に期間限定で登場する遊園地「ウィンター・ワンダーランド」も見逃せない。園内には大観覧車やスケートリンクなどのエンターテイメントはもちろん、サンタに会えるサンタランド、小型のサーカスなど、大人も子供も楽しめる施設となっている。
毎年、横浜の赤煉レンガ倉庫の広場で行われている本場ドイツ流の「クリスマスマーケット」。会場海側にはイベントのシンボルである高さ10mの本物のモミの木もある。クリスマスに欠かせないケーキ「シュトーレン」や「グリューワイン」、「ドイツソーセージ」などのフード・ドリンクメニューを楽しみながら、冬のイルミネーションを眺めるのもいいだろう。