ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2017年秋冬コレクションが、イギリス・ロンドンで発表された。ドイツの建築や音楽、アートなどから着想を受けた今シーズン。色やシルエット、ディテールに、ドイツのムードが漂う。
ダブルブレストのコートやジャケットを効果的に用い、ボリュームにメリハリをもたらす。大きめに設定されたサイズ感ではあるが、きっちりとしたテーラードのルールを反映することで、退廃的な気配は一切見られない。
1つのコーディネートに用いられるカラーは多くても3つ。しかしながら、1つの色を複数の素材で組み込むことで、立体感のあるスタイリングが完成している。例えば、キャップを被ったロングダッフルのルックでは、パンツとキャップにレザー調の光沢のあるアイテムを加えることで、ハードな印象をプラスしている。
またアメリカのアーティスト、ナンシー・グロスマンらの作品群に影響を受けたアイテムも散見。ナンシーの作品に多く見られる木や革を使った作品を思わせるアクセサリーやバッグは、フォーマルで近未来的な面持ちのコレクションに、暗い一面を匂わせる役割を果たしていた。