“Big E”というのは、1971年からブランド表記が“Levi’s”へと変更になったことから生まれた呼称で、これによりバータックと“Big E”を併せ持つ稀有なモデルとして1966年モデルが存在感を発揮している。
シルエットは上部に丸みがあり、レッグはテーパード。以前よりもすっきりとしていながら、履きやすさが損なわれない形になっている。
1970年後半になると、ベルボトム、ストレートレッグなど様々なデザインが登場していく。若者を中心に国内でもデニムへの関心が高まっていたころ、1976年日本で501が広まっていくきっかけとなる記念すべきモデルが誕生。セレクトショップ「ビームス(BEAMS)」の別注モデルだ。
股上は浅目になっており、全体のシルエットは細めでスッキリとした仕上がり。洗練されたフォルムの中で、ペーパーパッチやスモールeのレッドタブなどこだわりのディテールが光る。
ヴィンテージ愛好家の中でも人気を博すモデルは、「シュリンクトゥフィット」と呼ばれる人のボディに沿った形へと変わっていく素材を用いた、復刻版LVC(リーバイス ヴィンテージ クロージング)でも展開され、現在も同時の形を楽しむことができる。
時代感を反映しながらその姿を替えてきた501シリーズ。小さなサイズ感の違いなどがあり、マニアの間では、その違いなども楽しみながら着用されている人気アイテム。これからの時代は、ジーンズが生まれた泥臭い男らしさよりも、ファッションアイテムの一部として愛用されていくだろう。男女の垣根を越え、幅広く愛されるマストハブアイテムに、この先も注目したい。