エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2017-18年秋冬コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
スポーツテイストを基軸にこれまでクリエーションを進めてきた、マッシモ・ジョルジェッティが、今シーズン新境地に挑む。イブニングウェア、デニムを筆頭としたデイウェア、さらにジェットセッターを対象に、トロリー・ウィークエンドバッグを揃えたトラベルラインまで幅を広げ、1日の様々なシチュエーションをエミリオ・プッチらしく解釈する。
そんな新しいアプローチを支えるのは、アップルグリーンやブライトオレンジといったポップな色彩と、落ち着きのあるピーチピンク、チョコレートの4色である。シーズンフレーバーが香る、華やかな世界にアイデンティティであるペイズリー柄と、昨シーズンから続くストレッチの効いたジャージ素材を融合させる。
シルエットはアシンメトリーなカッティングとボリュームで大胆に遊んだ。ロングドレスは、身幅と同じくらいの横幅のアームを取り付けたり、ワンショルダーデザインにしたり。新登場となるデニムも、ポップカラーでステッチを施し、同色のフリンジをサイドにあしらって動きをつけた。70'sのエッセンスも取り込み、パンツはフレアに。ストーンやスパンコールなど煌びやかな装飾も取り込んだセットアップスタイルは、エキセントリックな要素が差し込まれている。
一部アーカイブもあるが、ほぼほぼ全てのペイズリー柄はマッシモのオリジナルである。プリントだけでなく、ジャカードで表現したものも存在し、厚手のコートなどになって登場している。また、「ニューアニマルプリント」と名の付いたアニマルパターンにも初挑戦。オレンジ×ブラック、ホワイト×ブラックといったゼブラを想起させる大胆な色柄が、鮮烈なデビューを迎えている。