ネヘラ(NEHERA)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをパリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年3月1日(水)に発表した。
今シーズンのネヘラは、ネヘラのシグネチャーといえるマニッシュなスタイルやワークウェアにのせて女性の美しさや官能性を定義する。フェミニニティとは遠い男性的なウェアをボリュームコントロールと再構築によって、エレガンスへと昇華させる。
テイラードジャケットは、アシンメトリーなカッティングによりボタン位置をずらした。身体を横切るようにラップされた前身頃は、カシュクールのような形状になっている。ピンストライプのトレンチコートは、ボリュームをアレンジして、スクエア型のボディに。アームに取り付けたジップやボタンディテールが、ざっくりとした印象の中に手の込んだ女性らしい要素を吹き込む。
コートやジャケットは、前後逆転させてバックスタイルにあるはずのハーフベルトを前身頃のボタン位置にオン。ブロークンダメージを与えたニットに至っては、ショルダーラインを越えてバッグスタイルの高い位置に、羽根のようなショルダーポイントを合わせた。いずれも本来あるべきところからは姿を消し、ないはずの場所に何かが存在することで神秘性が増している。
印象的に用いられたのは、レザーのグローブ。エプロンと並んでワークの香りがするこのアイコンを、あえてフェミニンな花柄ワンピースや膝下丈のドレスなどとマッチさせた。肘上まで覆う重量感のある佇まいは、肌を見せない禁欲的な要素を持ち合わせつつも、プロテクションの役割を担い繊細さの中に強さを投じている。