ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は、2017-18年秋ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。
今シーズンは、ステラクラシックへの探求の旅。女性的でありながら男性性も秘めていて、タイムレスでリラクシング。そんなブランドのスタンダードを構築するのは、デザイナーのステラ・マッカートニーの縁の深い、乗馬のエッセンス、英国トラディショナル、そしてフェミニンなディテールだ。
ハウンドトゥース、チェック柄で作られたテーラードジャケット。ショルダーからアームにかけてはかっちりとした印象で、中にはアーム部分だけの羽織もある。乗馬ジャケットからインスピレーションを得たものはウエストシェイプされ、より肩から腕周りの構築的なシルエットを強調してみせる。
馬ばかりを好んで描いたと言われる、18世紀の英国人画家ジョージ・スタッブスの作品『ライオンに怯える馬』は乗馬スピリットとの象徴として現れる。青空と白馬のコントラストは鮮やかで、ドレスやシャツ、パンツは絵画のような美しさを纏っている。
マスキュリンな世界に投じられるフェミニニティ。それを表現するのは、レース・オーガンザのドレスたちだ。上にはビーズと刺繍でボタニカルモチーフが描かれ、刺繍した生地を2重にして3Dのように見せている。また、先端がとがったモダンなブラもポイントに。バスト部分にダーツを入れニットウェアの下に隠したり、トップスやドレスに縫い付け立体的なカップをあしらわれている。
また、ショーには登場していないが、英国らしいフェアアイル セーターにも今季はチャレンジしている。コットンとプリーツを合わせてプリーツ加工を施す、新しい手法にも取り組んでおり、こちらは軽やかな表情をランウェイで見せている。