コートメール(COTE MER)2017年秋冬コレクションが2017年3月22日(水)に渋谷・ヒカリエで発表された。今シーズンのテーマは「路地裏の美学」。ロサンゼルスやニューヨークで見られる、メインストリートから離れた薄暗いその場所に、デザイナー・佐藤紀夫は美しさを見い出した。
そんな路地裏で見られるのは気取らないスタイル。オーバーサイズのデニムジャケット、デニムパンツ、レザージャケットやレザーベストといったストリートウェアがメインだ。ただしそこには、コートメールらしい激しいスタッズ・ペイント・ロゴ使いなどのディテールが光る。中でもスタッズはスターや氷の結晶をモチーフにしたデザインが取り入れられ、スタンダードアイテムが路地裏のギャング風のスタイルに。
また、ウェアの背中やパンツの裾にはジップスリット使いが目立つ。開け閉めで表情を変え、歩く度に動きが出る。他にも袖のレースアップデザインも取り入れられていた。
アクセサリーで目につくのが「レザーハーネス」。1ルック目から登場したインパクトのある飾りは、オーバーサイズのウェアの上から、大胆にガバッとかぶせてスタイリングされており印象的だ。デザインやカラーも様々で着こなしにアクセントを加えていた。
さらに今季は日本ブランドらしく、“着物の生地”を使った服作りに挑戦。レザーブルゾンやジャケットには、紅白金銀の和生地がパッチワークのようにランダムにあしらわれ、見事に洋×和な斬新さを魅せている。