2012年2月17日、ロンドンファッションウィークでPPQ(ピーピーキュー)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。「Black Out(ブラック アウト)」と名付けられたコレクションは、モノトーンをメインに。アクセントとして用いられたロイヤルグリーン印象的。
ウェストマークやボディコンシャス、ペプラム使いなど50年代を思わせるレディライクなルックが続々と登場。 前半のツイードやウールのロングコートは、美しいフォルムがまるでドレスのよう。 ベルベットやモヘアといった素材も高級感を引き立てているが、ハイレグカットのショートパンツやレオタードのようなオールインワンなど脚を覗かせるデザインのアイテムによって、キッチュなイメージをプラス。上半身だけをみるとシンプルなジャケットスタイルでも、ペプラムの下からわずかに見えるアンダーウェアのようなボトムがコーディネートにインパクトを与えている。
ビジューのついたフードやタイツなどディテールもユニークでPPQらしい。エナメル素材やダルメシアンプリントのサテンドレスは、シルエットはクラシカルだが、その素材感によってセクシーな印象を与えており、全体のスパイスとなっている。上品さは保ちつつ、無邪気で誘惑的な部分も併せ持った、自由な都会の女性を連想させるコレクションとなった。