ユキ トリヰ(YUKI TORII) の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月19日(火)に、東京・晴海トリトンスクエアにて発表された。
「年齢に関係なく自分が好きなものを着て欲しい」デザイナー・鳥居ユキのそんな想いからスタートした今季は、フォーマルなモノトーンのジャケットスタイルからフェミニンな花柄ドレス、スポーティなジャージのセットアップまで、テイストの異なる多彩なスタイリングを提案。身に纏えば“新しい自分”に出会えるような、自由で遊び心に満ちたルックを披露した。
コレクションは、奥深い光沢に心惹かれるブラックサテンからスタート。カラーにファーを配した艶やかなシングルブレストジャケットに、流麗なサテンスカートを合わせたオールブラックのファーストルックは、“強い女性像”を打ち出すモダンな佇まい。箔プリントのニットや、ビジューが煌めくクラッチバッグのみずみずしい煌めきが、軽やかなアクセントとなっている。
毎シーズン人気を博しているパッチワークは今季も健在だ。とりわけ目を惹いたのが、ブラックのオーガンジーの上に、カジュアルなウォッシュデニムや、格子の大きさが異なるチェック柄のパーツを繋ぎ合わせたロングスカート。歩くとサイドのスリットからオーガンジーが透け、フェミニンな表情を演出する。
ノルディック柄のケーブルニットは、よく見ると編み目がプリントされた“だまし絵”デザイン。重厚感のある見た目に反して、実際は薄手のカットソーとなっているので、本物のケーブルニットであれば着ぶくれしてしまいそうなモヘアニットベストやジレとの秋冬らしいレイヤードも、どこかすっきりと軽やかな印象だ。
エレガントなコレクションにカジュアルな風を吹き込む迷彩柄にも注目。ジャカード織の迷彩柄ニットブルゾンは、グリーン、ブラウンに加えてゴールドのラメ糸を織り込むことでスポーティーな迷彩のイメージをエレガントに再解釈。ボトムスには、シアーなシフォン素材のプリーツスカートを合わせ、さらにフェミニンに引き寄せた。
毎シーズン、テーマを決めて展開している花柄のアイテム。今季は「フローイングフラワー」をイメージして、ロングドレスやパジャマパンツに彩り豊かなフラワープリントを施した。繊細なスパンコールを配したブルーのニットは煌めく水面を、ボトムスに配した赤や青のフラワープリントは水の上を流れる花々を思わせる。